心に突きささる映画「存在のない子供たち」。中東の貧困・移民問題を描いた人間ドラマ。

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私の所属する映画サークルでも評判の高い「存在のない子供たち」。中東の貧困・移民問題を取り扱った人間ドラマなのですが、あまりの悲惨さに茫然自失、しばらく映画のことが頭から離れそうにありません。

身分証明書もなく、自分の誕生日もわからない子供がいる

存在のない子供たち

世界には、「身分証明書がない」、どころか「自分の誕生日さえ分からない」子供がいます。誕生日が分からない、ということは、自分の年齢すら分からないのですね。似たテーマの作品が日本にはあります。是枝裕和監督の「誰も知らない」、「万引き家族」などで、僕も好きな作品です。(「誰も知らない」はまだ見てませんが)。日本でも、「戸籍がない」や「誕生日が分からない」といったことは、実際の事件も起こっていたり、ありうる話ではあります。主人公ゼインはそんな子供です。この映画は、ゼインが実の両親を訴える話です。「自分を生んだ罪」で。

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中東の貧困・移民問題を切り取った人間ドラマ

存在のない子供たち

(※一部ネタバレすみません。あまり核心に触れてはいませんが、物語を少しでも知りたくない方は、以降スルー願います。)

ゼインは、とある町で不法移民の女性とその赤ちゃんと出会います。中盤以降は、その赤ちゃんの面倒を見るゼインが描かれるのですが、ゼインも推定年齢12歳の子供。仕事もなく、お金もなく、食べるものもない。三重苦のドラマが展開され、胸が締め付けられる思いがします。不法移民の女性もその赤子もいわば「存在しない人」。映画のタイトル「存在のない子供たち」の重みがズシリとのしかかってきます。自分がこの年齢だったら、果たして生き延びることができるだろうか?そんな事を考えていました。自分はまだ子供はいませんが、子供を持つにあたっての責任の重さを痛感しました。物語全体として、「両親がすべて悪い」で終わりにせず、中東の貧困問題や移民の問題に深く切り込んでいった、この映画のテーマに感心せざるを得ません。

あとがき

シネ・リーブル梅田他で上映中の「存在のない子供たち」。正直、重いテーマなので、万人にオススメとはいきませんが、少しでも興味を覚えた方はぜひ見に行ってほしい作品です。

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