映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」レビュー。鑑賞前に「シャロン・テート事件」を知っておこう。

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Once Upon a Time in Hollywood
クエンティン・タランティーノ監督第9作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。本日9月1日は映画の日だったので、大阪ステーションシティシネマにて1,200円とお得に鑑賞してきました。ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオというハリウッドを代表する二大スターが初共演する、ということでも話題になっている本作。はたして、面白さはいかに?

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」レビュー

主人公リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、テレビの西部劇などで活躍していた俳優ですが今は落ち目。もうひとりの主人公クリフ・ブース(ブラッド・ピット)は彼の付き人兼スタントマンです。1969年当時のハリウッドの光と影、さらには当時のアメリカ社会をリアルに描いた作品です。映画界に活路を見出そうとするリックとクリフがハリウッドの影の部分とすれば、対照的に、ハリウッドに居住していた気鋭の映画監督ロマン・ポランスキー監督と女優シャロン・テート夫妻はハリウッドの光の部分といえます。あえて、荒い質感の映像にしたり、白黒のドラマ映像部分、TVキャスターのテンションの高い喋り方など、当時、こんな感じやったんやろなぁ、という部分が、当時の空気感も感じられるようにリアルに再現されています。私は1969年にはまだ生まれていませんし、当時のハリウッドの雰囲気を知る由もありませんが、まるで、その年のハリウッドの世界に放り込まれたような臨場感を感じました。レオナルド・ディカプリオも落ち目と言うほどではないですが、若い頃のスタイルや役柄とは、大いに変えてきているのも事実。2015年「レヴェナント: 蘇えりし者」では瀕死のハンターを演じ、その生々しい演技は今でも目に焼き付いています。そんなディカプリオとリック・ダルトンが重なって見えるようにも感じました。俳優キャリアに限界を感じ、映画界に活路を見出そうとするリックと、そんなリックを親友以上妻未満(映画の中でのウマい例えです)の存在として支えになるクリフの関係性がとても素晴らしいです。クエンティン・タランティーノ監督といえば、長い会話の応酬、激しいバイオレンス描写、下品なセリフ、などが特徴的ですが、本作では意外とおとなしめ。特にバイオレンス描写は、終盤まであまり姿を見せず鳴りを潜めています。

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「シャロン・テート事件」とは?

この映画、知っていてほしいことが一つあります。というか、知ってないと映画のラストの衝撃が半減しますので、ぜひ!

シャロン・テート

1960年代にテレビの人気シリーズに出演し、その後、映画に進出した。映画『 吸血鬼』で共演したのが縁で 1968年1月20日に映画監督の ロマン・ポランスキーと結婚したが、翌 1969年8月9日、狂信的 カルト指導者 チャールズ・マンソンの信奉者達の一人、 スーザン・アトキンス( en)ら3人組によって、一緒にいた他の3名の友人達と、たまたま通りがかって犯行グループに声を掛けた1名と共に …

その事件とは、ロマン・ポランスキー監督の妻シャロン・テートが、カルト教団マンソン・ファミリーのメンバーに惨殺された事件。この映画は、その事件をベースに描いています。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」ネタバレ解説

私は、ロマン・ポランスキー監督の「ローズマリーの赤ちゃん」を鑑賞していて、その後味の悪さも含めて良い作品だと思っています。また、ネットでポランスキー監督のことを調べていたときに、シャロン・テート事件のことを知りました。なので、その知識を前提にこの映画を見たので、ラストの素晴らしさは鳥肌モノでした。映画は事実をそのまま描けばいいってもんじゃない!タランティーノ監督の映画という虚構の中とはいえ、壮絶な復讐劇に万雷の拍手を贈りたいです!久しぶりに映画を見てスカッとしました。スカッとジャパンです。

あとがき

ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオの二大スター共演の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。タランティーノらしいバイオレンス描写や長ったらしい会話成分は少し控え目ですので、一般的な映画ファンでも十分見られる本作。ただし、「シャロン・テート事件」については予習をして鑑賞することをオススメします!

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