映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」レビュー

スタンリー・キューブリック監督作品。久しぶりに観たくなり、ツタヤディスカスでレンタル。3〜4回目くらいの鑑賞かな。なんたる皮肉か。この映画に描かれる核戦争の危機が、眼前に迫る危機と化しています。連日、放送される北朝鮮の金正恩ですが、本当に何をするか分からない。この映画を観ていて、背筋が寒くなる思いがしました。フェイルセーフという言葉があります。システムや仕組みで、何かトラブルや予期せぬ事態があった時に働く安全装置のこと。この映画でも、フェイルセーフという言葉自体が出てくるのですが、十全に機能しているとは言い難い。最悪の事態を想定する想像力に欠けるのか。冷戦時代の米ソを描いた本作。とあるアメリカ軍基地司令官が、常軌を逸して、自身の部下にソ連への核攻撃を命じてしまうことから起きる様子を描くブラックコメディです。ブラックコメディなので、笑える要素があります。ホンマに平和な時なら、笑い飛ばせるのですが、前述のような世界情勢だと「キューブリックはん、そのギャグ笑えんわー」という。でも、ピーター・セラーズという俳優さんが本作で一人三役やっているのですが、ストレンジラブ博士の最後の怪演は、久しぶりに見たけど、思わず吹き出してしまいました。ほとんどコントに近いです。この「コント」だけでも観て欲しい。ラストもメチャクチャ皮肉が効いてます。白黒映画と敬遠してしまうかもしれませんが、短いし、ブラックコメディで笑えるので、非常にオススメな作品です。

博士の異常な愛情 ブルーレイ
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