映画「裏窓」レビュー

「午前十時の映画祭8」グループAの4本目。本作自体は3回目くらいの観賞。細かい筋を忘れた頃に観賞している感じです。実際に組んだのかアパートのセットが見事。セットでの撮影のためか、映画と言うよりも舞台演劇を見ているようです。骨折のため、自宅療養を余儀なくされたカメラマンが向かいのアパートの隣人たちの生活を「覗き見」しているうちに、恐るべき事件に遭遇する本作。サスペンス映画の神様と称されるヒッチコックの本領発揮です。翻って、映画を観ている私たち観客の立場を考えてみると、映画を観るという行為は、他人の生活の「覗き見」に他ならないわけです。そんな自分たちを振り返る契機にもなる作品。ワイドショー、パパラッチ、他人の生活を知りたい、という欲求は誰しもが持つ根源的なものかもしれませんね。限られた空間ながら、徐々にサスペンス色を強めていき、後半は目が離せません。一週上映なので、もう見れないと思いますが、レンタル、配信でいくらでも観れるので、ぜひ。

最新情報をチェックしよう!