映画「あん」レビュー

「光」が上映中の河瀬直美監督の作品。私は「あずき」が子供の頃から大好きで、関西で有名な御座候は昔から大好物ですし、一時期スーパーで売っていたあずきのスナック菓子は貪るように食べていた記憶があります。なので、どら焼き屋さんを舞台にした本作は思いっきりストライクでした。どら焼き屋さんのちょっとスネに傷がある感じの雇われ店長(永瀬正敏)、そこにアルバイトの応募にやってきた可愛らしいおばあさん(樹木希林)、お客さんの中学生(内田伽羅)3人の心の交流を描いた物語。「あんこ」を作る過程がとても手間暇のかかったもので、職人のホンモノの仕事を描いた「プロとアマ」の話でもあります。実は、「ハンセン病」を扱ったお話でちょっと重いテーマではあるのですが、後半は思わず涙がこぼれ落ちました。特に樹木希林の演技が素晴らしく、とても好きになりました。笑って泣けて、社会勉強にもなる作品。桜や光の描写も美しく、素晴らしい映画でした。

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