映画「ブレードランナー ファイナル・カット」レビュー

SF映画のレジェンド「ブレードランナー」のファイナルカット(最終版)。「ブレードランナー」には5バージョン存在し、「ディレクターズカット・最終版」なるものもあり、ややこしいが、本作が正真正銘の最終仕様だと思います。というか、そうであって欲しい。怪しげな日本語のネオン彩る、酸性雨降り注ぐ退廃的な近未来のロサンゼルス。1982年製作でCGもない時代に、圧倒的なビジュアルで魅せる映像美は、後のSF作品に多大な影響を与えました。日本のコミック「攻殻機動隊」、「AKIRA」や、リュック・ベッソン「フィフス・エレメント」などをまず連想します。劇場鑑賞以来の10年ぶりに、続編「ブレードランナー2049」の復習鑑賞。最新作「エイリアン・コヴェナント」でも描かれた人造人間の悲哀が、この時点で完成されています。ルトガー・ハウアー演じるレプリカントのラストシーンは何度観ても、胸を打ちます。リドリー・スコットは、人造人間を通して、「ヒトとは何か?」「人間性とは?」を一貫して問いかけています。テーマ性は終生ブレないもので、エイリアンシリーズの今後も気になるところです。

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