何年か前に芥川賞を取った「コンビニ人間」。
Audible版だと気軽に聞けるので、聞いてみました。
「普通」とは何か?を問いかける
主人公は、36歳未婚でコンビニ店員を続ける女性。
こういう人は、世間から奇異な目で見られがちです。
私自身も、大学中退で20代はフリーター。32歳で正社員になった人間なので、なんとなく親近感は感じました。
また、23歳から27歳ごろまで、ローソンの深夜バイトをしていたので、コンビニの仕事風景などにも共感しました。
主人公は、「なんで結婚しないの?」、「なんで就職しないの?」という世間の人たちの質問攻撃(?)にさらされます。
この本を聴いていて、感じたのが「普通」ってなんなんだろう、という事。
就職して、結婚して、子供を作るのが当たり前。
そうでない人間は、「普通」ではないから、ダメなのでしょうか?
人は知らず知らずのうちに、他人を「普通」という名の物差しで測っているのです。
Audible版は、あの大久保佳代子さんが朗読されています。
最初は、正直、素人感があって聴きづらいなぁ、と思っていたのですが、後半になると上達されたのか、プロの声優かと思うほど、感情移入してしまいました。
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