認知症ケアの基本に立ち返る。「マンガでわかる 認知症の人の心の中が見える本」読了

認知症の人の心の中が見える本

今一度、認知症ケアの基本に立ち返りたかった

私は、3カ所の特養で5年7カ月の実務経験があります。しかしながら、仕事への慣れもあってか、初心を忘れてしまい、認知症の方へのケアの仕方が通り一辺倒だったり、例えば、帰宅願望のある方に一時しのぎの声かけをしてしまっていないか?業務を行う日々、自己反省をする毎日です。そんな中、久しぶりに認知症ケアの原点に立ち返りたい、という思いで手にした一冊が下の本でした。


マンガでわかる 認知症 の人の心の中が見える本 (わかさカラダネBooks)

認知症の人の見る世界を想像する

認知症の人の心の中が見える本

読んでみて大事だと思ったのが、認知症の人の見ている世界を想像し、本当の意味で寄り添うということ。よく、「認知症の人の気持ちになって寄り添いましょう」などと認知症の書籍には、ケアの仕方が書かれています。この書籍では、イラストやマンガを交えて認知症の方の心象風景が分かりやすく書かれているので、真の意味で「寄り添う」認知症ケアを実践する手助けになるのではないか、と感じました。例えば、アルツハイマー病に伴う認知症の方は、脳の海馬が萎縮しているため、短期記憶が保てないケースが多いです。なので、特養でよくあるのが、食後にも関わらず「まだご飯食べてない」とおっしゃられる利用者様のケース。ご本人は本当に覚えていないし、周りの方は食事をいただいているのに自分だけは貰っていないという切実な訴えだったりします。このようなケースでは、「もう食べましたよ」とだけ伝えるとご本人の思いを否定してしまい、更なる状況の悪化を招くので、「厨房の方へ確認しますね」と厨房へ行くそぶりを見せたり、空になった食器をすぐに片付けずに、しばらくご本人様の目の前に置いておいて、もう食べたことを認識していただいたり、その利用者様によって異なりますが、出来るだけご本人の世界観を否定しない方向でケアに臨んではいます。ご家族様持参のおやつを提供したら落ち着いたりもされますが、体重増加の見られる利用者さまだとあまりおやつも提供出来ないので、難しいところではあります。どちらにせよ、介護職員は同じ事を繰り返し繰り返し尋ねられても、怒りを表に出さない「アンガーマネジメント」の技術も求められますね。

安心を引き出す「声かけ」の秘訣

この本の中に安心を引き出す「声かけ」の秘訣が書かれています。順不同で一部抜粋しますが、「やさしく豊かな表情で」、「目線の高さを合わせて」、「ゆっくりとした話のスピードで」、「身振り手振りを交えて」話すことが大事だそうです。これは認知症の方に限らず、一般の人とのコミュニケーションでも役立つ技術でしょうね。

TODO「これからも書籍や、実際の認知症ケアを通じて、より良いケアの仕方を模索する」

多度津

5年以上、特養で認知症ケアに携わっていても、難しいし、奥が深いと思います。自分もまだまだだと思いますが、日々、新しい発見や上手いケアの仕方が出来た時は達成感があるのも事実。これからもこの書籍で学んだことや日々の認知症ケアの積み重ねで精進していきたい、と思います。


マンガでわかる 認知症 の人の心の中が見える本 (わかさカラダネBooks)

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