映画【フリーソロ】ロープなし、道具なし。体一つで970mの断崖絶壁を登る!

フリーソロ

映画「フリーソロ」。クライミングのスペシャリスト、アレックス・オノルド氏。彼が、アメリカ・カリフォルニア州ヨセミテ国立公園にあるエル・キャピタンと呼ばれる断崖絶壁を、「ロープなし」、「道具なし」のその体一つで970メートルを登頂する、という前人未踏の偉業を収めたドキュメンタリー映画です。以前から期待していた映画。自分では経験できないことを体験できるのが映画の醍醐味の一つ。果たして、その映像体験はどのようなものだったのでしょうか。

「フリーソロ」レビュー

「フリーソロ」は、2019年のアカデミー賞ドキュメンタリー賞受賞作品です。冒頭から、エル・キャピタンの絶壁をよじ登るアレックスのカット。ほぼ垂直に切り立ったまさに「絶壁」。はるか眼下には青々とした森が見えます。「足がすくむ」という表現がピッタリですが、もちろん足がすくめば「死」あるのみ。物語は、この「生か死か」のミッションに挑むアレックスの人となりにも迫っていき、最後のフリーソロの場面で、大団円を迎えます。

アレックスの性格というかパーソナリティですが、やはり「人とは一風変わっている」という表現が適切かと。人生の全てをクライミングに捧げている、と言っても過言ではない男です。恋人との付き合い方も風変わり。この映画、恋人である彼女サンニも出演しています。インタビュー場面で、恋愛よりもクライミングが大事、と言ってのけるのは朝飯前。恋人とのクライミングで彼女のミスで怪我をしてしまう場面があります。その際にクライミングがしばらく出来なくなったのですが、やっぱりクライミングに恋人は邪魔だから別れよう、と考えたほど。人生の一番の優先順位である「クライミング」の邪魔になるくらいなら、恋愛などはどうでも良いのでしょう。結婚も考えてない節があるので、付き合う彼女も大変ですね。また、脳のレントゲンで扁桃体の部位が多少の刺激では反応しない、とのこと。より強い刺激を求めて止まない思考の持ち主であり、ある種の中毒性を感じさせます。

しかし、そのパーソナリティは特異ながら、前人未踏のフリーソロに向かう道程は尊敬の念すら覚えます。私も、マラソンや映画に夢中になったり、今は筋トレに励んでいますが、大なり小なり、男はこのようなストイックな生き方に憧れを抱くものです。好きなことを仕事にしている、という生き方も素晴らしいと思います。そして、周到な準備を経て迎えるラスト20分の「フリーソロ」。落ちれば「死」のみのその道程は、極限の緊迫感で満たされていました。それを撮るクルーたちの緊張もこちらに伝わってきます。なにせ、一歩間違えれば、アレックスの「死」を伝えるドキュメンタリーになりかねない、のですから。アレックスのクライミングの集中力を削がないように、細心の注意を払った、かと思います。そして、最後の場面では?実際に鑑賞して確かめてみることをオススメします。

あとがき

極限の緊張感とヨセミテの自然の美しさに感動を覚える「フリーソロ」。アレックスのパーソナリティと求道者のような姿勢に学べるところも多いかと思います。クライミングの凄さは、ぜひ劇場の大画面で味わっていただきたいところ。上映期間中に観に行くことをオススメします!

Posted from SLPRO X for iPhone.

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