「火花」(Audible版)を聴いてみた。ネタバレあり。

火花

数年前に話題になった「火花」

読みたいな、と思いつつ、そのまま放置していましたが、最近始めたAudibleで聞いてみることに。

あまりの面白さに、レビューを書かずにはいられませんでした。

「火花」(Audible版)の感想・レビュー

まず、本と違って、オーディオブックということで、ナレーターの朗読になります。

そのナレーターが、あの堤真一さん!

登場人物が大阪出身の芸人であり、西宮出身の堤真一さんはまさにうってつけ。

ドスの効いた声で「あほんだら」や「地獄!地獄!地獄!」と聞いただけで、生粋の大阪人である私は、大満足でした。

本作は、売れない若手芸人・徳永と、奇抜な発想を持つ異端児的な芸人・神谷との邂逅から始まる「芸人」を真っ向から描いた青春物語です。

とにかく、人物描写や心理描写が巧みで上手く、物語に引き込まれます。

彼ら2人の師弟関係が、微笑ましくも羨ましい。

翻って、自分の若い頃には、師匠と呼べるような存在がいただろうか。

ノスタルジックな気分に陥ってしまいました。

※以降、物語の結末に触れる部分があります。ネタバレにご注意ください。

ラストの余韻が素晴らしい(※ネタバレ注意)

徳永と相方の山下が、スパークスとして最後の舞台を踏む場面は、本当に泣きそうになりました。

若い頃に、何か夢を追いかけたことのある人は特に刺さるのではないでしょうか。

僕もその1人です。

10年間も、売れるかどうかもわからない、努力が報われるかどうかもわからないことに、打ち込み続ける気持ちってどんなものだろうか?

芸人の世界の、「才能」の世界の厳しさがひしひしと伝わってくるオーラスでした。

また、読んでる途中までは、神谷と徳永がそれぞれ組んでいるコンビを解消して、新たな師弟コンビを結成。最後は、スターダムにのし上がる…みたいな結末を想像していました。

良い意味で裏切られました。

神谷の「アレ」は想像のナナメ上を行く展開でしたし、最後に「始まりの地」である熱海の漫才大会に2人で出ようとするのは、一筋の希望を感じさせるラストでとても良かった、と思います。

どうしても、神谷と徳永が漫才コンビを組むのでは?というその後を想像してしまいますね。

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