東日本大震災から10年の節目に福島第一原発作業員のルポ漫画「いちえふ」を読む

  • 2021年3月16日
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2011年3月11日に発生した東日本大震災。早いものでもう10年が経過しました。私はその頃、大阪の大都というDIY用品のネット通販の会社で勤務していました。関西なので、直接的に被害があったわけではないのですが、大阪でも大きな揺れを感知。テレビを見て、同僚たちと驚きを禁じ得なかったのを覚えています。そんな10年の節目というわけではないのですが、前から気になっていた漫画「いちえふ」を電子書籍のKindleで全3巻読んでみました。

悲惨で過酷な廃炉の現場を想像するも、良い意味で裏切られた

福島の原発廃炉の作業に対して、放射線の被曝、過酷な労働、賃金のピンハネ。そう言った読む前の先入観や固定観念は良い意味で裏切られました。もちろん、危険な現場なので緊迫感はあるのですが、思いの外、楽しそうな現場の雰囲気が伝わってきます。また、実際に現場で働いた経験を元に漫画を描いているので、細部の描写まで非常にリアル。作業員の男10人で一軒家で寝泊まりする様子が描写されるのですが、私も似たような経験をしていたので(新聞奨学生時代の1年間に男3人で2LDKで暮らしていた)、まるで私も一緒に働いているような感覚を覚えました。危険な現場なので、高給のイメージがあったのですが、年間の限界線量が厳密に決まっていたり、採用されてもなかなか現場に入れなかったりと、なかなか収入的には大変そうで、そのあたりも意外でした。

あとがき

私は介護福祉士で特養で勤務しているのですが、正直、毎日しんどいな、と思う事も多々あるのですが、原発廃炉の最前線で闘っている人たちに比べれば、全然安全ですし、マシかもしれません。マスコミの報道では分からない福島廃炉の最前線。興味のある方は一読してみてはいかがでしょうでしょうか?

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