ジョジョ・スピンオフ短編集!「岸辺露伴は動かない」レビュー!!

岸辺露伴は動かない

待望の短編集「岸辺露伴は動かない」!!
「岸辺露伴」は「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」に登場する好奇心おう盛な漫画家です。
「好奇心は猫を殺す」ということわざがありますが、それを地でいくキャラクターです。
この短編集はその「岸辺露伴」を主人公にしたスピンオフ短編集なんです。
では、さっそくレビューです。

5つのエピソード

5編からなるコミックスです。
最初の作品が1997年ということで、隔世の感があります。

・「エピソード16 懺悔室」

イタリアで教会の懺悔室を取材する露伴。
ところが、間違って神父の小部屋の方に入ってしまう。
そこへ入ってきた信者は、露伴の事を神父と思い込み、
奇妙な懺悔話を話し始めた。

スティーブン・キングのホラーを思わせる話。
「呪い」を正面から描いています。
オチはギリギリの線で、一歩間違ったら「ギャグ」ですが。

・「エピソード2 六壁坂」

舞台は打って変わって日本。
妖怪伝説の取材にとある村を訪れた露伴は、偶然出会った女の子を死なせてしまう。

かなり不気味な話。
背筋がゾッとします。
こういうのを思いつくのがすごいですね。

・「エピソード5 富豪村」

山奥に存在する11軒しか家の無い「富豪村」。
そこは、今は世界的大富豪になっている者たちが、
「25歳」のときに購入した家ばかりである。
彼らは、購入以前は普通の若者だったが、購入してから大金持ちになったという。
興味を引かれ、購入を希望する「25歳」の女性編集者と露伴はその村に向かう。

ちょっとした「マナー」の勉強にもなります。
露伴の能力を使った解決が見事。

・「エピソード6 密猟海岸」

イタリア人シェフ「トニオ・トラサルディー」のレストランで食事をとる露伴。
露伴はそこで、究極の食材「黒アワビ」の密猟を持ちかけられる。

一番好きなエピソード。
これまた第4部のスピンオフ「トニオ・トラサルディー」が登場します。
「黒アワビ」のホラー感と、心温まるラストが相まって
感動的な映画を一本見た感覚がします。

・「岸辺露伴 グッチへ行く」

岸辺露伴は、通訳とともに祖母の形見のバッグを修理にグッチの工房へ。
ところが、その通訳に所持金・クレジットカード・パスポートを盗まれ、
不案内な土地でひとり取り残されてしまう。

女性誌「SPUR」に掲載された作品。
露伴の服装とポーズはさながらファッション雑誌のよう。
残念ながら、カラー収録でない点がもったいない。
カラーで見たかった!

あとがき

16年前の絵柄と現在のデッサン風の絵柄を1冊で楽しめます。
いままで、露伴の短編集が出てなかったのに驚き。
興味深い短編が5つも入って、お得感があります。
「密猟海岸」のトニオさんの優しさに触れてほっこりしました。
たぶん、これを読む人は「ジョジョ好き」でしょうけど、
ホラー映画が好きな人にも楽しめる一冊ですね。

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