「海の上のピアニスト」が20周年を期に、「4Kデジタル修復版」と「イタリア完全版」の2つが劇場上映。私の住んでいる香川県の高松市にある「ソレイユ」という老舗の劇場でも「4Kデジタル修復版」を上映しており、私も20年ぶりくらいに観に行ってきました。
美しいピアノの楽曲と4Kで色鮮やかに蘇る船とニューヨークの街並み
音楽の素晴らしさが全編を通して描かれています。また、4Kで美しく蘇った巨大な船内の一枚一枚までハッキリと分かる窓の映像を見た時は圧巻でした。中でも主人公の眼前に広がるニューヨークの街並みの壮大さは、劇場でみてこそ!ですね。舞台は、イタリア発〜アメリカへの巨大な移民船です。主人公の名は、「1900(ナインティーンハンドレッド)」。数字という、普通の親なら絶対につけない名前なのですが、実は、移民が船内に産み捨てていった捨て子でした。ちょうど生まれた年が「1900年」だったので、育ての親がそう名付けたのです。この男の子ですが、ピアノがとにかく上手い。上手いだけではなく、即興で曲を作ってしまうという能力も持っていました。この類稀な才能を持ちながら、彼は何故か船を降りようとはしません。このピアノの才能を持ってすれば、一躍有名になり、時の人になれるというのに。その辺りの心理がいまいち理解しづらいのですが、いくつか感動的な場面があり、何度か涙が頰を伝いました。実の親を知らないし、見たこともない、というだけで、胸が締めつけられる思いがしますね。主人公の行動について、しばらくは折に触れて頭から離れそうにないです。この映画、「フォレスト・ガンプ」や「ショーシャンクの空に」が好きな方なら、オススメです。ぜひ、劇場でご覧になってみてください。
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